TRUANT付属のブログです。
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今年は12月に入ってやっとボージョレヌーボーを飲みましたが、去年の方が美味しかった。
銘柄が違ったせいかも知れないけど、素人なので見分けがつかない。天気が冬型になりすぎて、ヌーボーの味に合わなくなった気もするし(でも胃腸障害で自粛してたんだよう)、ラベルの好みで選ぶと大抵失敗する、ということだけ覚えました。
一緒はちょっとしたビスケットです。
テーブル傍の小さいフレームにルソーのバッファローの絵を入れて観葉植物を飾ってるのもワインのお供だけど、そこで気づく。
あ、何これクリスマスらしくない!!
何か、一種の時差ぼけのように脳内が時節に遅れをとってる。
ということは、お次は年賀状。間に合うといいですが。
銘柄が違ったせいかも知れないけど、素人なので見分けがつかない。天気が冬型になりすぎて、ヌーボーの味に合わなくなった気もするし(でも胃腸障害で自粛してたんだよう)、ラベルの好みで選ぶと大抵失敗する、ということだけ覚えました。
一緒はちょっとしたビスケットです。
テーブル傍の小さいフレームにルソーのバッファローの絵を入れて観葉植物を飾ってるのもワインのお供だけど、そこで気づく。
あ、何これクリスマスらしくない!!
何か、一種の時差ぼけのように脳内が時節に遅れをとってる。
ということは、お次は年賀状。間に合うといいですが。
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先日94歳で亡くなった、英国ミステリーの大御所P・D
・ジェイムズを個人的に偲んで、手をつけていない作品を読むことにしました。早川文庫版を早速Amazon で購入。
この『皮膚の下の頭蓋骨』は、美人で頭が切れて若い上に無垢な性格のコーデリア・グレイが主人公です。(名探偵コナンの灰原哀はこれに因むかもね)
コーデリアと言えばリア王の、正直過ぎる末の姫を連想するのですが、これが全く、リア王に言い返すあの感じで、誰とでも真っ正面から物を言うので、こっちはハラハラしつつも気持ちがいいです。姫のコーデリアと違い、彼女は如何に叩きのめされても真実を抱きしめて生き延びる、その環境とガッツを作者が与えていると思います。
設定は、英国の自然豊かで喧騒から遠ざかった個人所有の島、と言えばプライベートリゾートのようですが、実は陰惨な歴史が息づく離れ小島。そこで古典劇の上演が予定され、ちょっと落ち目の女優を筆頭に曰く付きの関係者が週休を過ごしに来る…
で、来る早々脅迫状を見つけるコーデリア。引用はシェイクスピアからバシバシあって、切り取り方が絶妙というか、展開がだれる手前でピンッと締めてくれます。
更に劇は『モルフィ公爵夫人』です。これはストーリーは暗いし残酷、表現はきっちり美しい。その引用が頻出で、対話などが表向き平穏でも何か恐ろしいことを予感させる緊迫感がひしひしと。
そこ書くのすごーく楽しんでるでしょ、と思いました。本当にミステリー書きと古典劇どっちも好きなんだろうなあと。
殺人のトリックはそこまで凝ったものでなく、解決もスカっと犯人を懲らしめるわけではないです。でも、主人公や主要人物以外の人々も、誰一人大事でない人物はいないとばかりに丁寧に描かれる筆の勢い、それから、この島を本当に歩いているような、読むだけで目に浮かぶ自然描写が大好きでした。
ついでに言うと、作中の人々が精神的に疲れたり寒い目にあったりして、お茶を飲みたがる場面があり、そこで読んでいる自分までつられて、いそいそと紅茶を用意してまた読みふけりました。
更についでですが、島は野鳥の宝庫と言って威張る人がいて、コーデリアは控え目に応じましたが、ソリハシシギとミヤコドリ位だったらそこまで珍しくありません。(but
こういう所に行く暁には双眼鏡持参だぜ!!と肝に命じたのは、ここだけの話)
・ジェイムズを個人的に偲んで、手をつけていない作品を読むことにしました。早川文庫版を早速Amazon で購入。
この『皮膚の下の頭蓋骨』は、美人で頭が切れて若い上に無垢な性格のコーデリア・グレイが主人公です。(名探偵コナンの灰原哀はこれに因むかもね)
コーデリアと言えばリア王の、正直過ぎる末の姫を連想するのですが、これが全く、リア王に言い返すあの感じで、誰とでも真っ正面から物を言うので、こっちはハラハラしつつも気持ちがいいです。姫のコーデリアと違い、彼女は如何に叩きのめされても真実を抱きしめて生き延びる、その環境とガッツを作者が与えていると思います。
設定は、英国の自然豊かで喧騒から遠ざかった個人所有の島、と言えばプライベートリゾートのようですが、実は陰惨な歴史が息づく離れ小島。そこで古典劇の上演が予定され、ちょっと落ち目の女優を筆頭に曰く付きの関係者が週休を過ごしに来る…
で、来る早々脅迫状を見つけるコーデリア。引用はシェイクスピアからバシバシあって、切り取り方が絶妙というか、展開がだれる手前でピンッと締めてくれます。
更に劇は『モルフィ公爵夫人』です。これはストーリーは暗いし残酷、表現はきっちり美しい。その引用が頻出で、対話などが表向き平穏でも何か恐ろしいことを予感させる緊迫感がひしひしと。
そこ書くのすごーく楽しんでるでしょ、と思いました。本当にミステリー書きと古典劇どっちも好きなんだろうなあと。
殺人のトリックはそこまで凝ったものでなく、解決もスカっと犯人を懲らしめるわけではないです。でも、主人公や主要人物以外の人々も、誰一人大事でない人物はいないとばかりに丁寧に描かれる筆の勢い、それから、この島を本当に歩いているような、読むだけで目に浮かぶ自然描写が大好きでした。
ついでに言うと、作中の人々が精神的に疲れたり寒い目にあったりして、お茶を飲みたがる場面があり、そこで読んでいる自分までつられて、いそいそと紅茶を用意してまた読みふけりました。
更についでですが、島は野鳥の宝庫と言って威張る人がいて、コーデリアは控え目に応じましたが、ソリハシシギとミヤコドリ位だったらそこまで珍しくありません。(but
こういう所に行く暁には双眼鏡持参だぜ!!と肝に命じたのは、ここだけの話)